平成9年7月、日本種豚登録協会において新系統豚「トウキョウX」として認定された新しい豚です。
一般的な豚肉と差別化できる東京の地域特産豚肉を目指し、
「北京黒豚」、「バークシャー」、「デュロック」の3品種を元にそれぞれの長所を取り込み改良。
旧東京都畜産試験場で7年もの間、試行錯誤と改良を重ね「トウキョウX」は生まれました。
美味しい肉質の豚をかけあわせた交雑種のX(クロス)と、
未知の可能性X(エックス)を秘めた東京生まれの豚という意味から
豚の系統名を「トウキョウX」、豚肉のブランド名を「TOKYO X」と名付けられました。
トウキョウX基本ルールに基づき、出荷前は、TOKYO Xの美味しさのもととなる脂肪交雑(いわゆる”サシ”)をより引き出すため、独自の栄養配合による指定飼料を3ヵ月以上与えています。おいしさと安全にこだわった指定飼料で、おいしい肉が作られます。
動物本来の生理機能に沿った飼育管理を行い、より健康な豚に育つよう心がけています。豚房スペースは、動物福祉先進国のドイツにおける基準をクリア、ゆったりとしたスペースの開放型の豚舎で、十分な採光と換気をキープした環境で育てています。
繊維が細かく、脂肪交雑(霜降り)が多い肉質は、ジューシーで柔らかくなめらかな舌触りが特徴です。肉特有の臭みが少なく、鼻に抜ける甘い香りと爽やかな旨みは、食べ終わった後のしつこさを感じることがありません。
餌の品種改良によって生み出された肉の脂は、融点が低いため口の中にいれるとさっと溶けだします。淡いピンクの赤身となめらかな脂身を合わせて口にすることで、独特の甘みを感じることができます。
国産一般豚とTOKYO Xの「うまみ」を測定・比較した結果、実に10%もの差が見られました。
株式会社 味香り戦略研究所 調べ
TOKYO Xの成分分析を行った結果、ビタミンB1が国産一般豚と比べて約4倍も多く含まれていることが分かりました。
ビタミンB1は糖質から作られたブドウ糖をエネルギーに変える大切な働きがあります。体を動かすエネルギーを作り疲労回復を助けたり、脳や神経の機能を保ったりと、元気な毎日を送るには欠かせない栄養素です。
株式会社 味香り戦略研究所 調べ
トウキョウXは「東京SaBAQ」という飼育理念に基づいて育てられています。
農家と品質の維持や安全性の確保などのため、飼育や飼育方法の取り決めを行い、厳しい管理体制の元で生産
に取り組んでいます。通常の豚とは異なり、
大量生産ができないため生産量が少なく希少価値の高い「幻の豚」と言われています。
東京都青梅市の(公財)東京都農林水産振興財団青梅畜産センターから配布された種豚を用いて、東京都をはじめとして、現在は茨城県・宮城県・山梨県・群馬県の1都4県で生産を行い、TOKYO X-Associationの加盟店よりお届けしています。
お取り扱いは、生産から販売まで一貫した履歴管理と透明性を出すために、東京都をはじめとした指定販売店(TOKYO X-Association認定店)のみとなっております。
TOKYO Xは全国にさきがけ、子豚毎に耳票を着け、どのように生産され加工されたかという履歴管理(トレーサビリティ)を導入し生産・出荷されています。生産組合のホームページを通じ生年月日、出荷日、生産農場の情報などを皆さんに公開できるようにしています。また、このトレーサビリティの情報について科学的に検証するために遺伝子検査や偽装表示などの防止のために販売店舗からの精肉の買い取り検査の実施を行っています。